動画編集の現場で最も恐ろしいのは、締め切り直前の「フリーズ」や「プレビューのカクつき」です。
とはいってもPCと編集アプリケーションを使っている以上、何かしらのエラーは常に付きまといます。
一個一個解決して行きましょう。本記事がお役に立てれば幸いです。
【即効性重視】今すぐプレビューを軽くする3つの基本
まずは、Premiere Proの設定変更だけで編集の動作を改善する方法です。
プレビュー画質を「1/4」以下に落とす
Premiere Proのプレビューは画質を調整することができます。これは実際の画質を落とすわけではなく、編集時の確認の時だけ画質を落として再生をスムーズにする機能です。
特に何個もレイヤーを重ねた時や、Aeを噛ませた重いエフェクトを使う時には画質を落として再生するのが便利です。
プログラムモニター右下の「フル画質」を「1/4」または「1/8」に変更するとスムーズになるかも。
※書き出し時の画質には影響しません。
「グローバルFXミュート」を活用する
グローバルFXミュートとは、 Premiere Proにおいて、タイムライン上の全クリップに適用されているエフェクト(ビデオエフェクト、オーディオエフェクト、Lumetriカラーなど)を、一括で一時的に無効化(OFF)にする機能のことです。

主にプレビューの動作を軽くしたり、エフェクト適用前後の変化を素早く確認したりするために使用されます。
色味の変更など、多くのエフェクトをかけている状態で動画の元素材と比較したい時、一個一個のレイヤーを選択しなくても一括で確認できる便利な機能です。
編集が重い場合、グローバルFXミュートを使うことで重い原因がエフェクトなのかを確認できます。あとはカット編集などのエフェクトとは関係ない作業を行うときに、不必要に重くなることを防げますね。
「メディアキャッシュ」の完全削除
Premiere Proでは作業効率化のために自動生成した一時ファイルが溜まって行きます。
キャッシュが溜まりすぎると逆に動作が重くなったりすることがあります。通常はPremiere Proの環境設定→メディアキャッシュから削除します。

通常、ソフト内の設定から削除することも可能ですが、完全削除という場合は、ソフトを終了した状態で保存先フォルダを直接開き、手動で中身を空にすることもできます。
1. Windowsの場合
エクスプローラーのアドレスバーにパスをコピー&ペーストすると素早くアクセスできます。
Win + R キーを押し、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
以下の文字列をコピーして貼り付け、Enterを押します。
%AppData%\Adobe\Common
開いたフォルダ内にある以下の3つのフォルダの中身をすべて選択して削除します。
- Media Cache
- Media Cache Files
- PTX(または Peak Files)
ゴミ箱を空にします。
2. Macの場合
Finderを開き、メニューバーの 「移動」 > 「フォルダへ移動…」 を選択します。
以下のパスを入力してEnterを押します。
~/Library/Application Support/Adobe/Common
Windowsと同様に、以下のフォルダの中身をすべてゴミ箱へ捨てます。
- Media Cache
- Media Cache Files
- PTX
ゴミ箱を空にします。
動作が不安定な時や、プレビューがカクつく時の「おまじない」として覚えておくと非常に役立ちます。
ワークフロー全体の効率化についての記事はこちら
動画素材のプロキシ化で動作を軽くする
編集の動作が重いときは、素材をプロキシ化することで軽くなります。
プロキシとは、編集のために圧縮した仮の素材で、実際に書き出す際だけ元のサイズの素材で書き出すことができるものです。
素材を一括でプロキシ化する手順「素材を全選択する」
プロジェクトパネル内で、プロキシを作成したい素材をドラッグして囲むか、Ctrl + A (Win) / Cmd + A (Mac) で一括選択します。

※フォルダ(ビン)ごと選択してもOKです。
その後、選択した素材の上で右クリックし、[プロキシ] > [プロキシを作成] をクリックします。
「プロキシを作成」から設定を適用する
「プロキシを作成」ダイアログが表示されます。ここで設定した内容は、選択したすべての素材に共通で適用されます。

設定ウィンドウが表示されたら、以下の項目を調整して「OK」をクリックします。
- 形式:
QuickTimeまたはH.264(基本は低負荷なQuickTimeがおすすめ) - 保存先: 「元のメディアの隣のプロキシフォルダ」に設定しておくと、データ管理が簡単になります。
Media Encoderが書き出しを行う

「OK」を押すと、Adobe Media Encoderが立ち上がり、選択した全素材のキューが自動的に並びます。

あとは順番に処理されるのを待つだけです。これでPremiere Pro上でプロキシが使えるようになります。
スペックの低いPCで編集をする際には事前にプロキシを作成しておくと編集がスムーズになりますよ。
プロキシが適用されているかを確認するには、プログラムモニターの下のガジェットから「プロキシの切り替え」を使えるようにします。

プログラムモニター上のプロキシアイコンが青くなっていればプロキシが適用された状態です。

アイコンが青くなっていればOK!

参考画像にある動画素材はモーションエレメンツからダウンロードしています。
編集に役立つ素材がなんでも揃ったサイトなのでまだ使っていない方はぜひチェックしてみてください。
基礎に戻って行うPC再起動とPremiere Pro再インストール

PC関連で動作がおかしい時の基本対処として、再起動と再インストールがあります。
・編集ソフトを再起動する
・PCを再起動する
一旦はこれらをやってから他の原因を考えるのがおすすめです。
またコミュニティなどで質問する時にこれらを事前にやっておくことは一種のマナー的なものになっている気がします。
それでも解決しない場合は以下の方法もあります。
Premiere Proのクリーン再インストール(環境設定込み)
通常のアンインストールでは設定ファイルが残るため、それらも一掃します。
- Creative Cloud Desktopを開く。
- Premiere Proの横の「…」から「アンインストール」を選択。
- 重要: 「設定を削除」または「設定を保持」の確認が出るので、「削除」を選択。
- アンインストール後、PCを再起動してから再度インストールします。
Premiere Proのダウングレードをする

最新版のバグが疑われる場合に有効です。
- Creative Cloud DesktopでPremiere Proの「…」をクリック。
- 「他のバージョン」を選択。
- 現在より一つ前のバージョン(例:24.xから23.xなど)を選んで「インストール」。
新規プロジェクト作成と全読み込み

プロジェクトファイル自体が壊れていることがあります(メタデータの不整合)これを回避する手法です。
- Premiere Proで「新規プロジェクト」を空の状態で作成。
- メディアブラウザー、またはドラッグ&ドロップで「問題のある旧プロジェクトファイル」を丸ごと読み込む。
- 「プロジェクト全体を読み込む」を選択。
熱暴走を防ぐPCの冷却
』と-『編集ソフト』だけのコピー-1024x576.jpg)
サーマルスロットリング(熱による速度低下)を防ぎます。
- 物理的確認: ヒートシンクが浮いていないか確認。
- エアフロー: PCケース内のファン設定を一時的に「最大」にする、またはサイドパネルを開けてサーキュレーター等で冷やす(一時的な切り分けとして有効)。
ノート型PCの場合もシャットダウンしてしばらく置いておくなど有効かもしれません。
カット編集を効率化したい場合は以下の記事も参考にしてみてください。
使っていない編集素材を削除する
ストレージの空き容量確保と、インデックス作成の負荷を減らします。
不要素材の除外: 使用しないNGテイクやバックアップ素材を、読み込み対象のフォルダから物理的に別のドライブへ移動させ、プロジェクト内の「未使用のクリップ」を削除します。
「DaisyDisk」を使って不要なファイルを削除するのもあり
MacユーザーならAdobeのキャッシュのみなど狙い撃ちで削除できる「DaisyDisk」を使ってみるのもおすすめです。


使い方について以下の記事で紹介しています。
Premiere Proの動画編集はテンプレートでもっと簡単に
Premiere Proで動画編集をしている方へ。
編集をもっと効率化したり、テレビ番組のような動画を作れるおすすめなテンプレートをご紹介します。

テレビ番組のようなテロップとプリセットを合わせることで、テロップを動かしたり光らせたりが簡単にできます。
テンプレートでこんな動画が作れます!
筆者も自分で制作したテンプレートでテレビ番組風のビデオブログを作ってみました!
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使い方もドラッグ&ドロップするだけなのでとてもお手軽。
詳しくは動画でも解説しています。
テロップ演出が大変な動画編集ですが、もっと効率的に編集することができます。

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