
単価が安くなってきついよ
動画編集の見積もりってどうやって作るの?

それでは、企業のPR動画を5年間作ってきた筆者が
見積もりの作り方の一例をご紹介します。
「毎日作業しても時給はコンビニ以下」「終わらない修正で消耗している……」 動画編集に慣れてきた頃にぶつかるこの壁。実はスキル不足ではなく「見積もりの甘さ」が原因かもしれません。
多くのクリエイターが「言い値」や「なんとなくの相場」で受け、素材探しや微調整の時間をタダ働きにしています。
この記事では、消耗を卒業し、プロが実践する「損をしない見積もりの作り方」と「時給単価を死守する決定ルール」を解説します。正当な対価を受け取り、稼げるクリエイターへステップアップしましょう。
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「動画編集はきつい」を卒業。時給を下げないための適正相場と報酬額の決め方
動画編集の依頼を受ける際に一番気になるのは料金、つまり報酬額ですよね。
動画編集者の方の多くは副業やフリーランス・個人事業として編集を請け負うことになると思います。

そのため、極端な話ですが報酬額はクライアントの予算次第で決まります。
まずはクライアントの予算を把握しましょう。
クライアントの予算に合わせて動画の構成を決めていく

動画編集者にとって、時間と編集スキルはサービスであり商品です。
編集作業は当然ですが時間という原価がかかっていますよね。あとは編集スキルも習得するには時間とお金が掛かったはずです。飲食店が食材を仕入れるのに原価がかかるように、動画編集ではみなさんの時間と技術をサービスとして提供しています。
趣味に近い分野の仕事をした時に陥りがちなのが、無限にクオリティを追求してしまうこと。
もちろん初心者の段階や練習段階ではクオリティを追求することは大事なんですよ!でも動画編集の仕事は趣味ではありません。商売である以上、毎回原価を超えたサービスは消耗に繋がります。
なので長く続けていくためには、毎回原価を気にせずに時間を使ってとにかくハイクオリティで作れば良いというものではありません。
時間は無限にあるわけではないので、クライアントの予算に合わせて、何を加えて、何を減らすかを決めていかなければなりません。
何の作業にどれだけ時間がかかるか分割して金額を考える

編集の報酬を決める考え方としておすすめなのが、何にどれだけ時間がかかるかを考えることです。
そのために、動画編集の作業工程を分解してみます。
以下は素材尺3時間のインタビュー動画を3分前後にする編集を行った際におおよそ掛かった時間です。フルテロップでオープニング付きの企業の採用向け動画の例です。
撮影した素材を整理するのと、インタビューから重要な箇所を抜き出す構成とカット割に特に時間がかかってしまいます。
・ディレクション(制作ミーティング、打ち合わせなど) 2時間
・素材整理 2時間
・構成とカット割 5時間
・オープニング、エンディング作成 2時間
・インサート入れ 2時間
・サブタイトル入れ 1時間
・字幕入れとテロップ作成 3時間
・明るさ調整 0.5時間
・BGM選定 1時間
・音量調整 0.5時間
・動画の誤字脱字やエラーチェック 1時間
合計で20時間
このようにかかる時間を決める際は、全力で急いだ場合の時間ではなく、通常のペースで作業した場合の時間で考えましょう。
全力で作業した場合は、「高速納品」などのオプションを考える際に適応するイメージです。
また制作時間と合わせて打ち合わせの時間も拘束されますのでディレクション費用として合わせて考えていきます。
クライアント予算と作業にかかる時間で金額を決めていく

クライアントの予算と作業にかかる時間の目安を出したら、金額のイメージができてきます。
例えばクライアントの予算が一本10万円だとしたら、制作に20時間かかるのでおよそ時給は5000円ということになります。
これで納得をすれば受注して、納得しなければ交渉していく必要があります。
予算に合わせて制作内容を調整する

制作の考え方として、クライアントの予算が少ない場合は動画の尺や、時間がかかる作業項目、技術的にコストの高い作業を減らして調整していきます。
これは考え方の一例ですが、クライアントの予算が少ない場合、「字幕入れとテロップ作成」に3時間かかる見込みなので、字幕なしでの提供を提案します。
仮に1時間あたりの単価が5000円だとしたら、これで単純に15000円の値引きが可能になります。
これは時間単価で考える方法ですが、BGM素材を購入する必要があり原価がかかるのであれば、フリーのもので代用することで金額を下げることもできます。
また、モーショングラフィックスやCGなど、特殊な映像技術が必要な編集を行う際は時間だけではなく、技術料も含めて考えることも大事です。
基本的に動画編集者にとって一番原価がかかるのは「時間」なので、時間がかかる作業はある程度の金額を確保して提案しましょう。
見積もりテンプレートと具体例は?

企業のYouTube動画の編集を請け負う際の見積もりイメージを作ってみました。
金額は仮の金額を入れていますが、内容に応じて変えていくのが良いでしょう。
| No | 作業内容 | 詳細・備考 | 単価(円) | 数量 | 小計(円) |
| 1 | 基本編集費 | カット・色調整・音量調整 | 30,000 | 1 本 | 30,000 |
| 2 | モーショングラフィックス | タイトル & ロゴアニメーション (〜5 点) | 5,000 | 3 点 | 15,000 |
| 3 | テロップ挿入 | 日本語 (10 分) | 10,000 | 10 分 | 10,000 |
| 4 | BGM / SE ライセンス | ロイヤリティフリー素材 | 2,000 | 一式 | 2,000 |
| 5 | 修正対応 | 2 回まで無償、3 回目以降 5,000 円/回 | 0 | ー | 0 |
| 小計 | 57,000 | ||||
| ※消費税を徴収する場合 | 消費税 (10%) | 5,700 | |||
| 合計金額 | 62,700 |
納期・条件 納期・条件
- 納期予定:YYYY/MM/DD ご発注後○営業日
- 支払条件:納品月末締め・翌月末銀行振込
- 納品形態:MP4 (H.264) / 編集プロジェクトファイル(Premiere Pro)
- 修正対応:初稿提出後 2 回まで無償。3 回目以降は 1 回 5,000 円
- ライセンス:納品物の著作権は貴社へ譲渡。ただし使用素材のライセンス条件に準拠
備考欄
- 上記金額には交通費・機材レンタル費は含まれておりません(必要な場合は実費精算)。
- 10 分を超える長尺、特殊エフェクト、大量のテロップ挿入等は別途お見積りとなります。
- 有効期限を過ぎますと内容・金額が変更となる場合がございます。
動画編集の相場は参考程度にする
料金を決める際に相場はとても参考になりますが、あくまで金額は発注者と受注者が「納得」する金額が正解です。
お互いが納得するために、作業にかかる「時間」を基準にクライアントの予算に合わせて、制作内容を提案していきましょう。
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