
動画の完コピのやり方は?
動画の完コピ用の素材を探す方法も教えて!

それでは、企業のPR動画を5年間作ってきた筆者が
素材探しと完コピ動画の作り方をご紹介します。
YouTube編集の依頼案件をもらうためには、ポートフォリオが必要になりますが、「完コピ動画」が作れるようになると応募した際に受かりやすくなるかもしれません。
初心者の時にありがちな悩みが編集用の動画素材探し。
そんな時は自分で素材を用意するか、モーションエレメンツなどの素材サイトからダウンロードするのがおすすめです。
この記事では、おすすめの動画素材サイトとPremiere Proでできる完コピ動画の作り方を紹介します。
テロップ作るのって大変ですよね、そんな方へテロップ530点とアニメーションプリセット36点を盛り込んだスペシャルセットを用意しました!
豪華な金文字などの表現もワンタッチで!編集をラクにするテンプレートです。
ぜひチェックしてみてください!
【映像編】ポートフォリオ編集用の動画素材を探す

編集用の動画素材ってどこで探すの?
動画編集のポートフォリオを作る際に、動画素材がなくて困っている方も多いかと思います。
個人的にはiPhoneで撮影してしまうのが速いと思いますが、人物が映った素材を撮るのは
ハードルが高いですよね。
そんな時は動画編集素材サイトを使うのがおすすめです。

一番のおすすめは日本語で使いやすいモーションエレメンツです。
日本人モデルの動画素材も多いのでポートフォリオを作る際にもおすすめです。
動画編集用のテンプレートも充実しているので、契約しておくと編集依頼をこなしていくのにかなり役立つと思います。
筆者自身が一番よく使っているサイトです。
モーションエレメンツの素材を使うとこんな動画もけっこう簡単に作れます。
モーションエレメンツは無料から使うことができます。
無料素材の探し方は以下の記事で詳しく紹介しています。
無料動画素材をダウンロードするなら「Mixkit」もおすすめ
Mixkitでも無料の動画素材をダウンロードできます。最近では編集用のテンプレートも扱っているので便利になってきました。

しかし、モーションエレメンツと比べると日本人モデルの動画素材は取り扱っていないので、日本人むけの素材を探したい方はモーションエレメンツの方がおすすめです。
以下の記事では無料素材がダウンロードできるサイトをまとめていますので合わせてチェックしてみてください。
完コピ動画が作れると編集依頼をもらいやすい

こんな感じの募集があってたよ!
以下は実際にクラウドワークスに掲載されていた依頼文を参考に作った募集文です。
すでにある動画を完コピできると、編集案件をもらいやすくなります。
【 依頼内容 】
YouTubeバラエティ系動画の編集作業
【 作業内容 】
まずはポートフォリオをご提出ください。
クオリティ次第で、継続して依頼させていただきます。
【参考動画】
(動画のリンクが貼ってありました)
ボケとツッコミの掛け合いなどバラエティ番組みたいなテイストで。
参考動画の編集を完コピできるくらいの編集技術は欲しいです!
※実際に掲載されていた文章の言い回しを変えていますがリアルな内容です。
なぜ、YouTubeの動画編集に完コピ動画が求められるかというと、チャンネルを運営者は安定したクオリティで動画を量産したいからです。
さらにチャンネルを運営者は、複数のYouTubeチャンネルを持っていることもあるので一人で編集するのは無理です。
そこで、自分の分身となる完コピができる編集者を探しているイメージです。
なので「完コピ動画」が作れるようになるとYouTubeの編集依頼も増えるようになり、仕事も選べたり、交渉もできるようになるので、編集の単価も上がっていくと思います。
以下の記事では未経験の状態でのポートフォリオの作り方をご紹介します。
完コピ動画を作るならお手本動画を徹底観察する
これは基本ですが、完コピするためにはお手本となる動画を穴が開くほど観察しましょう。

具体的にはどんな色が使われているのか、話終わって何秒後に場面が切り替わっているのか1フレーム単位で観察するイメージです。
以下ではいくつかのポイントに分けて完コピのポイントをご紹介します。
実績公開できる完コピ動画って?
動画編集の実績として公開できる作品は、基本的には著作権に配慮されたものにしておきましょう。
いわゆるTTP(徹底パクリ)やトレースで作った作品は実績として公開するには不適切だと思います。
「〇〇風の編集」にとどめて、ロゴやアイコン、動画素材はオリジナルのものにするか、ロイヤリティフリーの作品にしましょう。
一番は自分が依頼を受けて編集した作品を実績として公開するのが良いです。
なので、依頼を受ける際は「実績公開できますか?」と聞いてみるか、実績公開可能な募集を探すのが良いですね。
ココナラなどで依頼を募集する際は、「実績公開OKであれば割引」のようなオプションをつける手もありますね。
【テロップ編】テロップを再現する
動画編集の入門として、人気動画の編集を参考にしてみるのもアリかもしれません。
ただ、募集されている案件に合わせて提出するポートフォリオは変えた方が良いので、エンタメ系からビジネス系など違ったジャンルのサンプルを作っておくのがおすすめです。
下の動画は人気の中田敦彦さんのYouTube大学風のテロップです。

このテロップはパーティクルという星が散りばめられたような装飾素材をテロップと合わせて作られています。
上を見てもらうと完全にコピーしたというよりは、エッセンスを抜き取ってパロディしたイメージです。
もし公開して使うポートフォリオを作るなら、〇〇風のような形で作っていくと良いかもしれません。
YouTube大学風のテロップの作り方は以下の記事で詳しく紹介しています。
YouTube大学風のテロップの作り方は動画でも解説しています。
合わせてチェックしてみて下さい。
テキストスタイルを使って編集を効率化
テロップを一つ一つ自分で作るのが大変な方はテキストスタイルテンプレートを使うのもおすすめです。

テキストスタイルを使うと、テレビ番組のようなテロップが簡単に使えるようになります。

また完コピ動画を作る際にも、一から自作するよりも似ているテロップを探してから作ると効率がいいと思います。
テキストスタイルは以下から無料でダウンロードもできるのでチェックしてみてください。

無料のテロップ素材をダウンロードしていってね!
カラーピッカーでどんな色が使われているかチェック
参考動画で使われている色をできるだけ忠実に再現するにはカラーピッカーを使うのがおすすめです。
カラーピッカーを使うと、画像から近しいカラーコードを探すことができます。

参考動画で使われているテロップの色を探すのにかなり役立ちます。
またPremiere Proにもスポイト(カラーピッカー)の機能が付いているので参考動画から色味を抽出するのもありです。
以下の動画では、カラーハントという色の組み合わせを紹介しているサイトを使って、Premiere Proのスポイト機能の実演も行なっているので合わせて参考にしてみてください。
カラーハントさんはデザインの色選びに困ったときにとても役立つのでぜひ使ってみてください。
どんなエフェクトが使われているか知っておく

動画のテロップや場面転換にどんなエフェクトが使われているかを知っておくと完コピする際に役立ちます。
上の画像はテロップに「ブラー(方向)」というエフェクトを加えています。
同じような効果を「トランスフォーム」エフェクトの「シャッター角度」の値を調整してつけることもできます。
Premiere Proでは同じ表現でも色々なエフェクトを使う方法があることを覚えておくと完コピ動画の制作に役立つはずですよ。
エフェクトについては以下の記事でも紹介しています。

また、テロップに使える便利なエフェクトプリセットを配布しているのでこちらもチェックしてみてください。
【結構重要】ホワイトバランスを知っておく
ホワイトバランスについて簡単に知っておくと、素人っぽさが軽減されて編集で損をしません。
このホワイトバランスを調整する作業はとても簡単に言うと「映像の色味を正しい色に調整する作業」です。
具体的に何をすれば良いかというと、「白色を正しく白にする作業」を行います。
そのことからホワイトバランスと言われていたりします。
次の画像ですが、左は青っぽくて、右はオレンジっぽく見えます。

これは少し極端にホワイトバランスをいじったものですが、本来白いはずの背景が青く見えたり、オレンジっぽく見えています。
これを正しい白色に戻すにはPremiere ProのLumetri カラーのホワイトバランスを使います。
次の画像の矢印のスポイトを選択して、画像の白い部分をクリックすると自動でホワイトバランスを調整してくれます。

調整はある程度してくれるだけなので、あとは「色温度」の項目を動かして白い箇所が白くなるように調整してみましょう。

慣れないとホワイトバランス迷宮に入ってしまうので、極端に色がおかしい場合のみ操作してみてください。
ポートフォリオの自己紹介動画は必要?
動画編集の界隈では自己紹介動画が人気ですが、筆者の意見としては自己紹介動画は不要だと考えています。
特にカット編集やテロップ入れなど基本的な編集スキルについては持っていて当然なので、動画で紹介する必要もないと思います。
あとは人間味と信頼性を出すことを狙って、顔出しでの自己紹介を動画で行うことに対しては疑問を持っています。
この点は履歴書のようなシートを作って添付するだけでも十分に効果があると思いまし、場合によってはzoom面談を行えば事足りるかもしれません。
と、ここまでは筆者が主に活動している企業向けの動画の編集の場合です。
しかしYouTubeの動画編集などスピード感が求められる現場では、自己紹介動画のようなツールがあると便利な面があるのかもしれません。
もし筆者が初心者の立場であれば、簡単な経歴をまとめた履歴書のようなものをPDFで作成して、そこに過去に製作した動画のリンクをジャンルごとに分けて掲載する方法をとるかもしれません。
なんでも質問できる動画編集スクールを利用するのもあり

高額なスクールに入れば安心というわけでもないです!
詳しく勉強したい方は買い切りのスクールで質問しながら勉強するのもありです。
その際は何十万もするスクールや月額コストが高いスクールは避けて、買い切りのスクールを探すのがおすすめです。
講師にいつでも質問したい!
最短で動画編集をマスターしたい方はクリエイターズジャパンがおすすめです。
数十万の費用をかけてスクールや専門学校に行かなくてもこんな動画の作り方を学習できます。
個人的にもサブスク形式ではなく「買い切り」で受講できる点がおすすめだと感じました。
【カット編】カットの間やエフェクトのタイミングをチェック
YouTube向けの動画やショート動画では短い時間に何度もカットが入りテンポ良い動画が人気です。
ジャンプカットやジェットカットと言ったりしますが、セリフを言ったあと何秒でカットしているのか、エフェクトはどのタイミングで入っているのかなど、1フレームずつ見ていくのが大事です。

企業の紹介動画やビジネス系動画などのちょっとかっちり目のジャンルにおいては、演者が話終わったあとの間が短すぎると素人っぽさが際立ったりします。
長尺動画のカットが大変な方は自動カット編集のプラグインを使ってみるのもありです。
【音声編】効果音やBGMは参考動画と同じものを使う
YouTubeの動画で使われているBGMの多くは、ロイヤリティフリーの音源です。
ロイヤリティフリー素材は無料もしくは有料で自分のコンテンツに使えるものです。

完コピしたい動画の「チャンネル名 BGM」「チャンネル名 効果音」のように調べると同じ音源が見つかることも多いので、同じものを使ってみるとより完コピに近づきますね。
ロイヤリティフリーの音素材をダウンロードできるサイトはDOVA-SYNDROMEや効果音ラボが定番ですね。
先ほど紹介したモーションエレメンツやアートリストも人気のサイトです。
筆者が実際に編集依頼を受けた際に一番困ったのは素材探しでした。
クライアントが素材を提供してくれない場合、編集作業を始める以前に、素材探しで多くの時間を取られてしまいます。
その時の実際の体験も記事にしています。
以下の記事では無料で使える動画編集素材サイトをまとめていますので、無料素材を探している方は合わせてチェックしてみてください。
完コピは1フレーム単位の観察と素材探しが大事

完コピ動画は作れないよりは作れた方がYouTube編集の仕事を受けやすいです。
動画を再現するときは、1フレームまで再現する気持ちで取り組むといいかと思います。
ただ、完コピ動画を求めているのはYouTube動画の編集やTikTokなどのショートムービーの編集の場合です。YouTubeの編集は序盤など特に報酬が安いです。
ただYouTubeやショートムービーの業界が盛り上がっていることは間違いないので、あらかじめ単価交渉など視野に入れて取り組むといいですね。

トライアル・数千円の安い単価で依頼を受けるなら、経験値稼ぎと割り切って
編集をある程度覚えた段階で受けていいかもしれません。

ある程度経験を積んだらしっかり報酬をもらわないとね!
もし企業向けのPR動画や、映像作品寄りの動画の編集をしていきたい方は完コピはほどほどに、オリジナル性のある作品にも力を入れて行ってもいいと思います。
未経験ポートフォリオの作り方は以下の記事でも紹介しています。
「学ぶはまねぶ」から来ているとも言いますし、自分が作りたい動画をイメージしながら、完コピにもチャレンジしてみてください。
動画のクオリティをもっと早く上げたい方はテロップテンプレートを使ってみてください。