
未経験の動画編集のポートフォリオの作り方ってどうするの?

それでは、企業のPR動画を5年間作ってきた筆者が
未経験の状態でのポートフォリオの作り方をご紹介します。
YouTube編集や企業のPR動画編集の仕事を受けるために、まずはポートフォリオを用意することが重要です。
この記事ではAdobe Premiere Proを使って動画編集の副業をしたい方へ向けて、筆者が初心者のうちに知っておきたかった内容をまとめていきます。
テロップ作るのって大変ですよね、そんな方へテロップ530点とアニメーションプリセット36点を盛り込んだスペシャルセットを用意しました!
豪華な金文字などの表現もワンタッチで!編集をラクにするテンプレートです。
ぜひチェックしてみてください!
未経験の状態での動画編集ポートフォリオの作り方は?
動画編集未経験の状態でポートフォリオを作るのはちょっと大変ですよね。
ポートフォリオは自分の編集能力を証明するものなので、まずは基礎編集能力をつけることが大事です。
一方で走りながら覚えることも大事なので、早い時期にポートフォリオを作ってみることがおすすめです。
まずはPremiere Proの使い方を最低限覚えておきましょう。でも完璧に覚える必要はありません。
「わからないことは調べたらなんとなくわかる」状態まで持っていければOKです。学習方法はYouTubeを活用しましょう。
以下のワードをコピペして検索してみよう。
重複した内容は飛ばしながらでもOK!
「Premiere Pro 使い方」
「Premiere Pro 初心者」
「Premiere pro カット」
「Premiere pro テロップ」
「Premiere pro 書き出し」
動画編集を始めて一番最初に作るポートフォリオは、人気の5ジャンルくらいの動画を1分尺で作ってみるといいかもしれない。動画は完成品の一部を切り抜いた感じで。全尺作っても見られないし、具体性のないフリー素材サンプルだと説得力が微妙。#動画編集
— 里原@動画編集「ここ知り動画」 (@satohara_douga) September 3, 2022
ポートフォリオはいわばクリエイターの履歴書。
動画編集を依頼するお客さんは、この履歴書を見て、発注するかどうかの判断材料にします。
ポートフォリオを作るなら、まずは案件探しから。需要がないジャンルのポートフォリオを作っても無駄になってしまいます。自分が作りたいものを作ればいいってものでもありません。
動画の尺は1分くらいで!

1分のポートフォリオ?

発注者は同時に複数のポートフォリオを見て、その中から発注する編集者を選んでいたりします。5分の動画を作っても全部見られることは少ないかもしれません。

なので、1ジャンルの尺は1分程度で充分だと思います。
それを5ジャンル分用意してしまいましょう。
動画編集ポートフォリオのスタイルは色々ありますが、ざっくり3つに分けてみます。
①一本の動画にまとめる総集編スタイル
②スキル紹介動画スタイル
③完成した動画のリンク集のPDF
①一本の動画にまとめる総集編スタイル
過去の作品を一本の動画にしてみやすく編集したもの。ジャンルごとに分けておくととても見やすいですね。
自分でYouTubeチャンネルをやっていたりする人は過去動画をまとめてみるもの手です。
②スキル紹介動画スタイル
one soundさん
テロップ、効果音、色調整、スピード調整、モザイク処理、場面転換、サムネイル作成など、スキルごとに実演したスタイル。
過去の編集実績がない場合でも、明確に実力がわかって、いろんなジャンルで使えるポートフォリオになりそうです。
③完成した動画のリンク集のPDF

筆者が実際に使うパターン。過去に制作したPR動画などのリンクをまとめてPDFにしたものを送ったり、リンクだけまとめてメールで送ることもあります。
意外とこれで事足りることもあるので、作品をいくつか持っている人でそんなにポートフォリオを作りこむのに乗り気じゃない人にはおすすめです。
需要のあるジャンルをメインに、作りやすいスタイルで作ってみましょう。
ポートフォリオを作るのはイヤ!初心者でもラクして仕事を取りたい!

過去作品なんてないよ!
ポートフォリオ作るのイヤ!
過去作品がなくて困っている、そんな方に筆者が実際に行った方法を紹介します。
筆者がその昔、未経験から制作会社へ応募したときの茶番劇が以下のnoteにまとめてあります。
ヒマで仕方ない方は読んでみてください。
最初は身近な人から仕事をもらうのもあり
ポートフォリオや過去作品がない場合は、身近な人から依頼を受けるのも一つの方法です。
友達や親族、職場の方であればすでに信頼があるのでポートフォリオは必要なく、「動画編集できるよ」と言っておけば依頼をもらえたりします。
例えば筆者の場合、職場の同僚の結婚式のオープニングムービーを編集したことがあります。
初心者のうちはごはん代ほどの金額でもいいので、身近な人の依頼を受けてみてもいいと思います。
しっかり作って、その動画を最初の作例として持っておきましょう。もちろん、余裕があればちゃんとポートフォリオを作りましょう。
技術は嘘をつけない!諦めて練習あるのみ
仮に偶然仕事が取れたとしても、編集を上手くこなせないと次から仕事をもらえなくなります。
技術で嘘をつくことはできないので基礎的な動画編集スキルは必須です。
今はYouTubeだけでも十分にPremiere Proの使い方を学ぶことができます。
無料で誰でも情報が手に入る以上は、やるかやらないかだけです。頑張りましょう!
編集が苦手な場合は上手い人に外注するのもあり
どうしても自分で編集ができない方は、編集スキルが高い人に外注するのも手です。その場合はクライアントワークだと難しいので、自分でYouTubeチャンネルを作って運営していくのも一つの道かもしれません。
編集者の募集はクラウドワークスやランサーズ、SNSで行うのが定番です。
しかしながら、外注するにしてもしっかりした指示を出すために基礎的な編集スキルは必須だと思います。
テンプレートを参考にするのもあり
Premiere Proには「テキストスタイル」と「アニメーションプリセット」という便利なテンプレート機能があります。
これを使うと、テロップデザインがワンタッチでできたり、キラッと光る文字の演出などがワンタッチでできます。

もちろん、ポートフォリオにそのままテンプレを使うのは微妙ですが、すでに完成したエフェクトやテロップのデザインを参考にするのはおすすめです。あとはテンプレートを使いこなすのも、動画編集のスキルの一つです。
以下ではテレビ風番組のテロップテンプレートを無料でダウンロードできるので参考にしてみてください。
テンプレートダウンロードし放題ならモーションエレメンツがおすすめ
ポートフォリオを作るための素材が欲しい方、また、テンプレートを何個も使って、中身を観察してみたいという方はモーションエレメンツがおすすめです。
日本語に完全対応していて、テレビ番組のようなテンプレートから映画のようなものまで、プレミアプロで使える素材が盛りだくさんです。
以下はモーションエレメンツの素材で作ってみた動画です。
以下の記事ではモーションエレメンツの詳しい使い方を紹介しています。
動画編集はやることが多いのに単価が安くてしんどい

クラウドワークスやランサーズに掲載されている動画編集依頼は単価が安くしんどい思いをすることがあります。
掲載されている動画編集依頼は動画の尺や本数によっても異なりますが、TikTok動画の編集だと一本300円程度のものも。
多くは継続して依頼されるので、具体的には以下のように週に何本といった形が見られます。
【 契約金額(税込) 】
1本 600円
※最初の1本はテストとして300円でお願いします。
※契約金額(税込)からシステム利用料を差し引いた金額が、ワーカー様の受取金額となります。
※チャンネルの成長に応じてボーナス支給もございます!
【 作業ボリューム 】
週5本〜(量を増やすのは大歓迎です)
※最大月70本まで発注が可能です。
上記はショート動画編集の募集サンプルです。ショートは特性上単価が安くなりがち。
かといってクラウドソーシングサイトで募集されているYouTubeの長尺動画も¥5,000ほどだったりします。
YouTubeやTikTokの編集は低単価になりがちなので、おすすめは企業に関連した動画の編集です。
ポートフォリオに完コピ動画を入れるのはあり?
完コピ動画が求められる案件は主に「YouTube向け動画の編集」です。理由は複数人で一つのチャンネルの動画を編集していく仕組みにあります。
YouTubeの運営は動画を継続的に投稿することが主な活動なります。例えば人気の「ゆっくり解説」や「ずんだもん」など編集がメインのジャンルだと、台本の作成や編集作業が発生しますが、チャンネルのオーナーは膨大な編集作業を一人でこなすのは無理ですから、そこを編集者に外注します。
クラウドソーシングサイトに載っている依頼は主に、何個もチャンネルを運営しているオーナー(もしくは間にいる代行者)からの発注が多いと思います。
一つのチャンネルを複数人で運営→完コピが求められる
YouTubeチャンネルの動画編集は複数の編集者がチームで担当することも多く、編集者ごとにレベルがバラバラだと、チャンネル的にも品質にバラツキが出てしまいます。
そこでチャンネルオーナーから見ると、「自分のチャンネルのスタイルを完コピしてくれる編集者」が魅力的に見えます。
それでポートフォリオに完コピ動画を入れると、YouTubeの編集依頼を受けやすくなるんですね。
最初はどうしても低単価になりがち、それなら案件を受けながら勉強しよう
筆者がよく友人におすすめしていたのは、「案件をやりながらスキルをつけたらいいじゃん」というもの。
そもそもなんで動画編集の副業が流行っているかというと、一つはYouTubeやTikTokが人気だから。
YouTubeチャンネルやTikTokアカウントをビジネスとして運営していきたい人が、ガンガン動画を投稿しています。
チャンネルオーナーはビジネスでやっているので、いくつもチャンネルを運営していたりします(※)
一人で複数チャンネルを運営するのは無理なので、編集を代行してくれる動画編集者はすごく重宝される存在になっているというわけです。
どのみち最初は低単価になるんだったら、この低単価の期間を利用して、実践的に勉強しながらスキルをつければいいかも。
企業のPR動画をメインに制作してきた筆者の意見
一方、筆者がやってきた企業のPR動画の制作については、完コピ能力はそれほど求められないと思います。
基礎的なインタビュー動画の編集能力や、話を整理する能力など求められることはさまざまですが、ポートフォリオとして一番良いのは実際に制作した作品だと思います。
自己紹介動画が必要と言われることが多いですが、これはPDFで十分というのが私の考えです。文字で伝わるものは書類で伝えて、技術など動画にした方が伝わるものだけ動画にするのがいいかと思います。
あとはZoomで面談して自己紹介をした方が相手から見ても安心感がある気がします。
完コピ動画はどうやって作る?
完コピするためにはお手本となる動画を穴が開くほど観察しましょう。
1フレームずつ観察して、テロップやエフェクトがどう動いているのか観察してみてください。

エフェクトを知っておくと動画の見え方が変わる
Premiere Proで使えるエフェクトを知っておくと、
「この飛び出す文字、ブラー(方向)をかけて臨場感を出しているのか…」
「プロセスアンプをマスクして動かしたらキラッと光る感じ出るかな?」など動画をみるときの視点がどんどん増えていきます。
この視点が多いほど、完コピ動画も作りやすくなります。
無料で動画編集を勉強できる動画をまとめています。
完コピ動画の作り方は以下の記事でも解説しています。
案件やジャンルに合わせたポートフォリオを持っておくと便利
ポートフォリオは「こんな仕事がしたい」意思表明でもあるので載せた作品に似た仕事が来ます。やりたい方向性の実績を載せるのが良い気がします。#動画編集
— 里原X@動画編集テンプレ「ここ知り動画」 (@satohara_douga) May 3, 2023
ポートフォリオに載せる作品には、自分の実力を証明する履歴書のような役割もありますが、「自分はこれが得意です!」「このジャンルをやっていきたい」という意思表示でもあります。
初心者のうちは一種類で問題ありませんが、今後、受ける依頼の金額を上げていくためには、毎年ポートフォリオをアップデートしていくのがおすすめです。
さらにジャンルごとに分けておくと、応募する際や問い合わせが来た際に送りやすくなりますよ。