動画編集の見積もりってどうやって作るの?
それでは、企業のPR動画を5年間作ってきた筆者が
見積もりの作り方の一例をご紹介します。
この記事では動画編集を始めてしばらく経ってきた初心者の方から中級者の方へ向けて、動画編集の見積もりの作り方と金額の決め方について書いていきます。
動画編集の料金の相場と報酬額の決め方は?
動画編集の依頼を受ける際に一番気になるのは料金、つまり報酬額ですよね。
動画編集者の方の多くは副業やフリーランスとして個人事業として編集を請け負うことになると思います。
そのため、極端な話ですが報酬額はクライアントの予算次第で決まります。
まずはクライアントの予算を把握しましょう。
クライアントの予算に合わせて動画の構成を決めていく
動画編集者にとって、時間と編集スキルはサービスであり商品です。
時間は当然ですが時間という原価がかかっていますよね。あとは編集スキルも習得するには時間とお金が掛かったはずです。
これをサービスとして提供していくのが動画編集の仕事ですが、毎回全力で時間を使ってとにかくハイクオリティで作れば良いというものではありません。
時間は無限にあるわけではないので、クライアントの予算に合わせて、何を加えて、何を減らすかを決めていかなければなりません。
何にどれだけ時間がかかるかで金額を考える
編集の報酬を決める考え方としておすすめなのが、何にどれだけ時間がかかるかを考えることです。
そのために、動画編集の作業工程を分解してみます。
以下は素材尺3時間のインタビュー動画を3分前後にする編集を行った際におおよそ掛かった時間です。フルテロップでオープニング付きの企業の採用向け動画の例です。
撮影した素材を整理するのと、インタビューから重要な箇所を抜き出す構成とカット割に特に時間がかかってしまいます。
このようにかかる時間を決める際は、全力で急いだ場合の時間ではなく、通常のペースで作業した場合の時間で考えましょう。
全力で作業した場合は、「高速納品」などのオプションを考える際に適応するイメージです。
また制作時間と合わせて打ち合わせの時間も拘束されますのでディレクション費用として合わせて考えていきます。
クライアント予算と作業にかかる時間で金額を決めていく
クライアントの予算と作業にかかる時間の目安を出したら、金額のイメージができてきます。
例えばクライアントの予算が一本10万円だとしたら、制作に20時間かかるのでおよそ時給は5000円ということになります。
これで納得をすれば受注して、納得しなければ交渉していく必要があります。
予算に合わせて制作内容を調整する
制作の考え方として、クライアントの予算が少ない場合は動画の尺や、時間がかかる作業項目、技術的にコストの高い作業を減らして調整していきます。
これは考え方の一例ですが、クライアントの予算が少ない場合、「字幕入れとテロップ作成」に3時間かかる見込みなので、字幕なしでの提供を提案します。
仮に1時間あたりの単価が5000円だとしたら、これで単純に15000円の値引きが可能になります。
これは時間単価で考える方法ですが、BGM素材を購入する必要があり原価がかかるのであれば、フリーのもので代用することで金額を下げることもできます。
また、モーショングラフィックスやCGなど、特殊な映像技術が必要な編集を行う際は時間だけではなく、技術料も含めて考えることも大事です。
基本的に動画編集者にとって一番原価がかかるのは「時間」なので、時間がかかる作業はある程度の金額を確保して提案しましょう。
動画編集の相場は参考程度にする
料金を決める際に相場はとても参考になりますが、あくまで金額は発注者と受注者が「納得」する金額が正解です。
お互いが納得するために、作業にかかる「時間」を基準にクライアントの予算に合わせて、制作内容を提案していきましょう。
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もちろん日々の会計や確定申告も簡単にできるので、個人事業主や副業で動画編集をされている方は参考にしてみてください。