
Premiere Pro で「ぼかし」と「モザイク」を入れたい!!
あと、自動で「追尾させる方法」ってあるの?

それでは、PremierePro使用歴5年目の私が
動画の一部にぼかし、モザイクを入れてトラッキングする方法をご紹介します。
この記事ではAdobePremiereProを使って部分的にぼかし、モザイクを入れてトラッキングするまでのやり方をご紹介します。モザイクが追尾しない場合も手順をさかのぼってみるとうまく追尾できる場合があります。
「テロップのデザインは苦手…」 「でも早く編集単価を上げたい!」
そこで、簡単にワンランク上のテロップ演出ができるテキストテンプレートを作りました!
テロップにアニメーションをつけられる140点以上のアニメーションプリセットも付属。
さらにテロップをキラキラにできるパーティクル素材やテロップベース、フレームも用意しました。
一部だけモザイクやぼかしを加えるにはマスクを使う

まず画面全体にぼかしのエフェクトをかけて、
その後にマスク機能を使って画面の一部だけをぼかします。
①画面全体にぼかしをかける
②マスクを使ってぼかす範囲を決める
③ぼかしをトラッキングさせる
マスクを使うにはエフェクトコントロールパネルの赤枠の部分をクリックしてください。
丸で囲んだり、ペンツールで自由な範囲を指定することができます。

それでは一部だけぼかしやモザイクを加える詳しいやり方を解説していきます。
①クリップ全体にエフェクト「ブラー(ガウス)」を適用する

まずはぼかしを加える対象を決めてください。
今回は中央の赤い服の女性の顔をぼかします。
今回は中央の赤い服を着た女性の顔をぼかしていきます。
まずは、ぼかしを適用するレイヤーにブラー(ガウス)エフェクトを適用します。


エフェクトコントロールパネルから「ブラー」と検索しましょう。
その後、ブラー(ガウス)を選択します。

以下は全体にブラーを適用した状態です。
ここからブラーにマスクをかけて、一部だけブラーがかかる状態にしていきましょう。

②ブラーにマスクを適用して一部だけぼかしをかける

ブラーエフェクトを適用したら、マスクを使って
特定の箇所のみエフェクトを適用させるように設定します。
エフェクトコントロールパネルのブラー(ガウス)に対して、マスクを適用します。

マスクをかけるには、赤枠の「楕円形ツール」を選択します。

ブラーにマスクを適用すると画面の一部だけブラーがかかった状態になります。

マスクによって、全体にかかっていたブラーが一部だけに反映されます。


ブラーにマスクをかけるには赤枠の「図形&ペンツール」を使って行います。
マスクの形は「楕円形」「長方形」「ペンマスク」の3つの中から選択できます。

マスクを適用したら「マスクの拡張」を使ってサイズ調整を行います。
ちなみにこれは後からでも可能なので一旦、顔にマスクが被るように配置しましょう。
③マスクを顔にトラッキングさせる
マスクをぼかし対象の顔の位置に合わせたら、自動で対象にトラッキングさせます。
やり方は画像赤枠の「▶️」をクリックするだけです。

この際、タイムラインの再生バーは00:00にセットしておきます。

自動でトラッキングできるんやね!
「ブラー」の代わりにエフェクト「モザイク」を使用してトラッキングすればモザイク表現も可能です。
このマスクとトラッキングの編集は色々と応用が効くので覚えておきたいですね。
もっと簡単に動画編集のレベルアップをするならテンプレートがおすすめ

大変なテロップ演出も簡単になるよ!
テキストスタイルを使うと文字をテレビ番組で見かけるような豪華な見た目に変えることができます。
さらにプリセットを合わせることで、テロップを動かしたり光らせたりが簡単にできます。
テキストスタイルでテレビ番組のようなテロップが作れます。
テンプレートでこんな動画が作れます!
筆者も自分で制作したテンプレートでテレビ番組風のビデオブログを作ってみました!
テロップのデザイン、テロップベース、フレーム、キラキラ演出のパーティクルも入っているので、細かい編集作業や素材探しの時間がかなり削減できますよ!
スマホで撮った素材ですが簡単にテレビ風の動画を作ることができます!ぜひ試してみてください!

使い方もテキストレイヤーにドラッグ&ドロップするだけなのでとてもお手軽。

テロップ演出が大変な動画編集ですが、もっと効率的に編集することができます。

630種類のテキストスタイルも付属、簡単に初心者から一歩進んだ編集ができます!

手軽にテレビ番組風の動画を作れるテンプレートもぜひチェックしてみて下さい。
モザイクがずれる場合は手動で調整する

今回のようにはっきりと顔が映った動画素材であれば、上の手順でトラッキングできると思います。
トラッキングがズレる場合は、マスクのキーフレームで調整してみましょう。
プレミアプロをまだ契約していない方はデジハリ経由で登録すると通常72,336 円/年(税込)かかるAdobeCCを39,980円(税込)で契約できます。更新も可能で筆者も毎年利用しています。
ブラー(ガウス)は背景をだんだんぼかしたい時にもおすすめ
ブラーはとても便利なエフェクトで筆者もよく使います。
例えばテロップを読みやすくするために背景の情報を減らしたい時など、ブラーを使えば背景をぼかすことができます。

キーフレームで調整すればだんだんぼかすなどのアニメーションもできますよ。
プレミアプロのモザイクをかける時間を調整するには?
プレミアプロでモザイクやぼかしをかける時間を調整する方法はシンプルです。
まずは調整レイヤーを作成しましょう、そこにモザイクやぼかしのエフェクトをかけていきます。

調整レイヤーに対してモザイクやぼかしのエフェクトを加えると、下層のレイヤーに対してエフェクトが適用されます。
あとはタイムライン上の調整レイヤーの長さを変えれば、モザイクがかかる時間を調整できます。

また調整レイヤーの不透明度を調整すれば、モザイクの濃さが調整できます。
その際にキーフレームで不透明度の数値が徐々に下がるようにすれば、だんだんモザイクが消えていくような効果をつけることができます。

ちなみに、だんだん消えていく効果を狙って調整レイヤーに「ディソルブ」や「クロスディゾルブ」をつけてみましたが、画面全体が暗くなってしまうのでこの場合には適していませんでした。
単品でテンプレートを使いたい方へ
動画編集スキルを上げるには、スクールに通うなど色々方法がありますが基本的には地道に努力することが大事です。
ただ個人的にはテンプレートをどんどん使って、手っ取り早く動画のクオリティを上げるのも手だと思っています。
MotionArrayは海外のプロフェッショナルが作成したテンプレートがダウンロードし放題のサイトです。テンプレート意外にもBGM、効果音、動画素材、CG素材などが揃っています。
以下から登録すると、年間プランの料金が約¥6,500割引になる上、2ヶ月の利用期間延長の特典が付いてきます。
年間でテンプレートのサブスクを契約するのはハードルが高い…という方へ向けて、当サイトではテロップとプリセットが一緒になったテンプレートを用意しました。
下のような動画を簡単に作ることができます。

無料サンプルも用意しているので、動画編集の副業を始めた方や、もっと編集を効率化したい方はぜひチェックしてみてください。
画像にぼかしなどの加工ができるサイトも便利
ちょっとした画像にぼかしを加えたい時には加工サイトを使うのもおすすめです。
バナー工房さんではウェブ上で画像加工の作業が完結できてとても便利。フォトショップを開くほどでもない時に便利です。

ぼかしの対象に人やモノが被る場合は?

ぼかす対象に人がかぶった場合はどうするの?
ぼかしやモザイクを綺麗に追従させるためには、対象物に人やモノが被らないようにする必要があります。
もし人やモノが被ってしまった場合は自動でトラッキングさせるのは難しいので、手動で行う必要があります。
例えば以下のようなシーンで「背景の人物にぼかしをかけたい」とします。

ところが、このシーンではメインの男性が横に移動するので、背景の人物に被ってしまいます。
この場合はぼかしの形を変える必要があります。

ぼかしの形を変えるにはエフェクトコントロールパネルの対象のエフェクトから
「マスクパスを選択」します。

マスクパスを選択すると以下のようにぼかしの範囲が表示されるので、ここから1フレームずつ調整します。このマスクはペンツールを使って作成しているので、以下画像矢印の点をドラッグ&ドロップすることで形を調整できます。

この作業は1フレームずつ調整が必要になるので、後述する方法で可能な限り避けるようにしたいです。
一部「モザイク」や「ぼかし」が必要な場面は?

筆者は企業PR動画を制作することが多かったのですが、よく一部ぼかしが必要な場面が出てきました。運送系のクライアントの動画で「荷物のラベルをぼかして欲しい」という依頼や事務所の机の資料を隠して欲しいという依頼もありました。
そのほかに、動画の撮影時期を見せないために壁に貼ってあるカレンダーをぼかすといったオーダーもありました。
ロケなど一般の方が映り込むシチュエーションでは、多くのぼかし処理が必要になったりします。必要に応じてぼかしのマスクを大きくするなどして対応していました。
膨大なぼかし・モザイク修正を避けるためには?


ひえ〜、たくさんぼかし修正がきたよ〜(泣)

ぼかし修正が必要な箇所は事前に確認したいですね。
報酬以上の労力がかかってしまうことも。
動画編集者にとって、時間や工数は「原価」です。
ラーメン屋さんの麺の原価はタダじゃないですよね?同様に動画編集者にとって作業にかかる労力はコスト。
できるだけ工数のかかる修正は避けておきたいですよね。
膨大なぼかし・モザイク修正を避けるための対策をいくつかあげてみます。
制作前に修正の取り決めをしておく
動画編集の依頼を受ける前に、修正についてクライアントと話しておくと安心です。
企業の担当者の方など動画制作の経験がないこともあります。ぼかしやモザイクにかかる工数がイメージできずにとんでもない量の修正がくる場合もあったり。
事前に「修正は何回まで」「モザイク一箇所いくら」など、取り決めをしておくことも必要かもしれません。

修正を減らして、できるだけ効率良く依頼をこなしたい。
映像のタイミングをずらす
対象の素材に前後の尺が残っている場合、使うシーンをずらすとぼかしの量が軽減されたりすることもあります。インタビュー動画のインサートなど、修正を行いやすいタイミングに変えてみるのも手です。
素材をずらすにはPremiere Pro の「スリップツール」を使うと便利です。
映像の差し替えを提案する
1フレームずつぼかし修正を行う必要がある場合など、修正にとてつもない時間がかかってしまいます。
そもそもこのシーンが必要なのか考えてみるのも手です。
工数がかかる旨を説明して、シーンの差し替えを提案してみても良いかもしれません。
「編集に時間がかかって大変…」
そこで、時間のかかるテロップ演出を効率化できるツールを用意しました。
さらにテロップにアニメーションをつけられるプリセットも付属しているので、
組み合わせ次第で約20,000とおりのテロップ演出ができます。
動画にノイズが出る場合は?
動画の修正に関連して、暗所を撮影した素材などにノイズが出ることがあります。そのようなざらざらとしたノイズが出てしまった動画を修正したい場合はミディアンエフェクトが便利です。

画面上のノイズを修正する方法は以下の記事で解説しています。